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MA224 PIC標準評価ボードII
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●LCD表示の問題点について(2009.06.09)
MA224のLCD表示はポート数確保と使いやすさを考えサブCPUによるシリアルを使用しております。
しかし、両CPUのコンディションが合わないと動作異常になり表示が行われず、最悪の状況ではハングアップしてしまうことがあります。

使用時は以下のポイントにご注意下さい。
@通電起動で、LCD側がデモ表示を行っているのでこの表示が完了後に電文を送らないと表示されません。その為起動時2秒程度の時間遅延が必要です。デバック時は通電が完了しているので、いきなり電文を送っても表示されます。
A起動時のブレーク信号に対しても問題を生じる場合があり、これについては通信ポートを出力指定する前にポートRC6,7を1に指定すると回避できます。
Bコマンド処理には処理時間が必要であるため、コマンド間には10ms以上のインターバル時間を確保してください。通常安定動作のために通信にはBUSY信号を使用しますが、ポート節約の観点からBUSY信号を省いております。
サブCPU内部には数十バイトの通信バッファが用意されているため、表示枠内の文字数の伝送や、2,3コマンドの連続転送には応答できますが、バッファオーバ時は受信データ切り落としによる誤受信が発生します。
C通信ポートを9600bps以外のボーレートに指定して通信したり、ブレーク信号を与えたり、誤ったコマンドやコマンドフォーマットを間違えた場合、サブCPUはハングアップする場合があります。
出来る限りの悪条件下でも安定な状態を保持できるように設計されておりますが、100%回避できるわけではありません。この場合はUSBを切断して電源の再起動をする必要があります。


●サブCPUのリセットルート

LCD用サブCPUのリセット(4pin)はR18を経由して書込用CPUのリセット(1pin)に接続されています。
その為、18F4520のリセットスイッチを入力しても両CPUはリセットされません。
この状況を回避するにはR18抵抗を撤去し、LCD用サブCPUのリセット(4pin)にパワーオンリセット回路とリセットスイッチを取り付けて独立動作に改造するしか方法がありません。
LCD用サブCPUのリセット(4pin)とリセットスイッチ間を1Kの抵抗でショートすると同時にリセットがかかるようになりますが、書込時にリセットが多発しLCDユニット側に問題が生じる可能性があります。
(書込時高電圧印可のためクランプ用ダイオードを併用)